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小児科の医師に求められるスキル

syohi
診療科目が内科と外科に分かれている場合、小児科はその両方に属するといっても過言ではありません。小児の総合医が小児科医であるため、他の内科医が代わりに務めることは本当は良いこととはいえないのです。
本当のこと、というのは救急外来数で考えればよくわかるでしょう。全国の救急外来病院の多くは、小児外来患者を抱えています。少子高齢化が進んでいるとはいえ、周産期医療を必要とする病院が増えている理由は「晩婚化」によるもの、とも言われています。
未熟児(体重2000g代)の出生率が高いのは、35歳以上の母親から、というのが多くの大学病院が指摘している事実です。高齢出産は『出産力』を弱めている一因です。そのため、0歳児の健康状態は10年前、20年前同様危険が高いままで推移しています。
小児科医に求められるスキルは、現在の高齢出産事情をきちんと把握することです。多くの小児科医は、一人の乳幼児への対応のため、4人、5人と看護師を雇用しなければならず、また、時間外の診療も多いので、体力が必要です。高齢出産の影響は、母親の高学歴事情も大きく影響しています。仕事に邁進し、キャリアアップした中で出産を決意した女性の多くは、プライドも高く、早く職場復帰へと急ぎたい希望があります。

こうした母親は、特に乳幼児への愛情と同時に、自分の思い通りにならない子どもの反応に、ストレスを感じるのです。そのため、あらゆる情報ツールで子どもの容態や病気の予兆を探ろうとしますが、肝心の子どもへの会話をおろそかにしてしまう傾向があります。小児科医のスキルとは、母親には母親としての役割をやんわりと教える事です。父親にはその役割を果たす様に諭すのが小児科医です。
乳幼児は疼痛の内容を説明する事ができません。だからこそ、小児科医はじっくりと乳幼児を観察しなければならないと同時に、その親の様子も診断する必要があります。プライドの高い親になればなるほど、モンペ(モンスターペアレンツ)になりやすいのが実情です。ですから、まずは医師として、よりも、相談相手としての役割に徹しましょう。つまり『聞くスキル』を磨く事で、親が自分の診療に従ってくれるかどうか、が大事だといえます。
小児科医にとって、重要なのは辛抱強い看護スタッフを擁する事。良い医師ほど笑顔で接するのが小児科医の特徴なのです。

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