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麻酔科医の求人?麻酔科医を求める本来の医療状況は他にある

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手術のためにいる麻酔科医師が多すぎる!麻酔科医を求める本来の医療状況は他にある
オペをしようにも、どうしても医師が足りない…それは外科医だけの話ではありません。そもそも外科医は自分のスケジュールでオペを行うのでしょうか?麻酔科医のいないオペがありえないように、医師のいない病院もありえません。その麻酔科医がどんどん重責を担う状況はなぜ増えているのか、実態を考えます。

プロ野球選手の活躍を支えた、ある「オペ」
2014年3月6日、アメリカのある整形外科医がこの世を去りました。享年88歳、その生涯は多くのドラマを生み出した影の主役として永遠に忘れられないかも知れません。彼の名を一躍有名にしたのは、ロサンゼルス・ドジャースから、NY ヤンキースへと移って連続20勝投手に輝いた トマス・エドワード・ジョン、通称「トミー・ジョン」です。

側副靱帯再建手術を人類史上最初に受けた トミー・ジョン、彼の名は今ではアメリカ・メジャーリーグで活躍する選手のための最後の砦「トミー・ジョン手術」として、日本でも有名です。この手術を考案し、怪我で希望を失った選手を復活させた医師が フランク・ジョーブ。ジョーブ博士の手術を受けて奇跡の復活劇を見せてくれたのは、村田兆治、桑田真澄、立浪和義(診察のみ)など、大物選手が多く記憶に新しいところです。

麻酔は恐ろしい?~麻酔科医を求める本来の医療状況

最近では、ダルビッシュ・有 選手がこの手術を受けていますが、彼は意外な言葉を口にしていたことをご存知でしょうか?「手術は前向きに受けようとしている。ただ麻酔が怖い、単純に」手術を決断した時の記者会見でのひと言で、記者の誰もが戸惑いの声を上げました。ダルビッシュほどの人物でも「麻酔が怖い」とは?

腕だけの手術だから、麻酔は局所…ではなく、全身麻酔なのはもちろんなのですが、麻酔は絶対に安全ではないという事実は、なかなか公にされていません。確かに1,000人に1人、いや数百人に1人の割合で「脳梗塞」、3%の人が「心筋梗塞」などと発表されているのは確かです。ですが、麻酔で死亡する事案は歯科医院でも時折起こっていますから、怖いというイメージがあるのは致し方ないのかもしれません。

麻酔科医は何をする医師か。それが知られていない

手術は全身で行われます。脳の手術から臓器移植手術、そしてトミー・ジョン手術、あるいは胃がんや大腸がんなど、腫瘍摘出手術まで、範囲は様々であり、その全てが別物です。中には口腔内の手術もありますが、歯科医は年がら年中手術をしっぱなしなのです。つまり、麻酔は麻酔科医だけが使うのではなく、歯科医師も使っており、そのせいで、麻酔科医なる職業は、一体何をしているのかさっぱりわからない…という一般市民の感覚が常識です。もちろん、外科医を取り扱ったテレビドラマで、麻酔科医がオペ中に患者の脈拍数を読み上げるシーンがありますが、それだけならば、本当に医師でなくてもいいのでは?それが巷の一般常識でしょう。

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ペインクリニック…唯一麻酔科医が開業拠点として、独立している医院がこれです。神経ブロック、薬物療法などがメインですが、これらは余程の実力がなければ、緩和治療として確立できないのが実情です。なぜならば、臨床技術が相当高くなければ、ペインクリニックは単なる「セカンドオピニオン」医師に成り下がってしまいかねません。がん性疼痛は別として、高齢者に多い腰の痛み、肩の痛みの緩和には、侵襲の原因がわからなければなりません。ですが、多くの患者は腰の痛みで名医を探し求め、外科医にその解決方法を委ねています。もし、その前にペインクリニックの存在があり、主治医となるならば、多くの高齢者はいきなり手術ではなく、麻酔科医に身を委ねるでしょう。

年収2億!契約医やアルバイト医で稼ぐだけの麻酔科医がゴロゴロでは困る

大阪大学や九州大学は外科手術で、多くの症例を出していることで有名ですが、麻酔科医の育成にも大変力を尽くしています。特徴は、やはり研究です。もちろん、多くの医師は麻酔科医として勤務医になり、当直をこなすことになりますが、それも30代のうち、と決めている麻酔科医が多く、40代以降は独立するケースが増えてきます。理由は、オペの増加にあります。

外科と内科の領域がどんどんと狭まる中、複数の医師によるチーム医療が外部医師も加えて増えてきました。医局の壁を超えて、この部位ならばこの医師…このオペならばこの医師…と、専門領域がどんどん狭まり深まっている現状からは、麻酔科医だけがオールマイティに活躍できる状況が広がってきたのです。

オペがある、呼ばれて患者を診る、そしてゴーサインを主治医に出し、そのあとは全身麻酔に取りかかかる…こうした二番煎じの仕事には「達成感」は感じられない要素が多いでしょう。そのために、収入に走る麻酔科医が多くなるのは止むをえない状況です。ですが、本来的には医師は主治医の能力を持たなければなりません。総合内科医になれ、というわけではありませんが、せっかくの技量を生かした一次救急に変えていって欲しいものです。

収入が高いのは、報酬制度によるものですから、それは問題ありません。要は、回り回って医療崩壊の元凶とならぬように、麻酔科医としての領域を広げて、社会的使命感と達成感+高収入という道を歩んでいくべき、と思います。麻酔科医同士の喧嘩が起こらないようにしたいものです。




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