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鳥取県の医師求人~全国的に評判の高い医療の源を探る

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鳥取県米子市にある、国立大学といえば鳥取大学医学部ですが、医学部に4年生の学科があることをご存知でしょうか?実は、医師になるためではなく、生命科学研究のためだけにある研究学科であり、製薬会社の進出もある鳥取県ならではの大学学部学科とも言えます。単に地方自治体の大学…というのではなく、生命医学の研究がすぐ近くで行われるという、鳥取ならではの医療状況に焦点を当てて見たいと思います。

なぜ鳥取が人気なのか?医療関係者の視点とは

鳥取県は産業構造や病院数、大学医学部など様々な点で非常にコンパクトな自治体ですが、面白い現状として「治験」関係者が多いことが挙げられます。例えば、鳥取大学医学部卒業後、10%強が治験会社に就職するなど、治験が非常に身近にあることがわかります。

大手製薬会社が鳥取に営業所を持っていることは、この治験に関わることが指摘されていますが、本来製薬会社は卸会社に販売を一任するため、営業所はほとんど不要という場合が少なくありません。つまり、大学医学部の研究センターか、治験センターが余程優秀でなければ、製薬MRも薬剤社員も興味を持つことはないのです。
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鳥取大学医学部は、そういった意味で「奥の手」を持っているわけです。

4年生学科「医学部生命科学化」を持つ、唯一の国立大学、鳥取大学

大学の存立には、国の補助金と、存立意義が強く問われる時代です。特に、文系学部の「教育学部」は、教師育成数を削減しなければならないため、文学部や法学部などと比べて「必要数は多すぎる」と文部科学省はプレッシャーをかけ始めています。教員資格を得れば、採用試験に合格さえすればいつでも職が得られるはずなのですが、最近では一般企業や役所勤めをする教員の卵が非常に増加しました。

その中で、鳥取大学医学部は1990年(平成2年)に医学部内の生命研究学問専門の学科を立ち上げました。その目的は、製薬会社の一般社員を大学に取り込む「社会人入学」です。つまり、関東圏や関西圏の薬学部卒業の学生などに、より治験などのレベルアップとスキルアップを試みることが、医学界全体の利益になる…と考案したわけでしょう。

医学部は従来は「医師」養成学部であって、医師以外の進路はありません。ですが、法学部を卒業しても、弁護士や検察官にならない人がかなりの数に及びます。法律は六法全書だけではなく、企業法や特許法、税法など様々なものがあるため、法学部を出ても、様々な進路が用意されているわけです。

鳥取には治験を行う病院がふんだんにある

さらに、鳥取での「バイト事情」にも目を向けてみましょう。バイトとは、一般人のアルバイトですが、なんと「治験バイト」が非常に多いのが鳥取県です。人口57万人の県に20もの医療施設が治験を行っています。例えば、鳥取大学医学部付属病院 次世代高度医療推進センター(旧 治験管理センター、平成26年7月より組織改編)では、ゲノム医療部門が全国へ治験結果を公表していること、また先進医療開発を行う研究に「生命科学科」が役立っていることなど、学内研究と医療関係企業、あるいはロシアの大学との交流などを通して、全国から医学生を集めていること、また医局を鳥取大学に選ぶ研修生も増加しているのが、結果として「治験」を増やしている要因です。

鳥取大学はなぜ、治験を盛んに行っているのでしょうか?

鳥取県に関してみれば、医師の充足率は8割、看護師も同程度です。人口が少ない県であること、市が4つしかないことなど、鳥取県は幾つかの地域の集合体のような程度でしかありません。そのため、逆に言えば出身大学や出身県が違う人たちが病院に勤務することはよくあることであり、目的意識を持って大学にやってきている医学部の場合は、生命科学科は資格習得がない代わりに、大学院への進学率が高く、結局鳥取大学の医療関係者の層を厚くしている、ということになります。

治験は治験専門会社が行いますが、2つの会社に鳥取大学卒業生が独占的に就職するなど、実績が着実に積み上げられています。これは他県の医科大学や大学医学部での「新医療研究開発センター」などが、医学部予算の極僅かな部分で運営されるとは異なり、鳥取の県を挙げての事情がうまくいっていることが分かるでしょう。

治験担当医、治験看護師の存在は製薬会社にとってなくてはならないものです。そして、サンプル数が非常に安定的に集まりやすい土地柄や、大学や民間病院がこぞって治験に協力的なのも、関係者とすればありがたいこと。東京圏などでは、病院での入院日額が高いことに対し、鳥取の病院の場合はそれほど差額料金が発生しないのも理由のひとつ。つまり研究医療に興味のある医師にとっては、鳥取県は実は面白い自治体のひとつであって、地域医療と先進医療がひとつになっている独特の県であるため、医師としての忙しさも他県とは全くの別物、と考えてもよいのです。

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