HOME»地域別 » 離島に転職する医師の心情

離島に転職する医師の心情

rito
離島への転職は、ドクターにとって優先順位の「低い」職場であるという見方が一般社会にはあります。
現在離島へ医師が積極的に応募する、というケースは非常に少なく、そのために医師の常勤していない地域が増加しています。
では、なぜ多くの医師が離島への転職に踏み切らないのでしょうか?ここには現在の医療高度化が、予想以上に速いことが起因しているのです。
IT技術が年々進化したため、オペのシミュレーションが可能となり、また医療機器そのものが、より多くの情報を採取できるようになりました。
膨大な情報は今までになかった疾病を発見することであり、その原因追及にはまた膨大な研究体制が必要となります。
その結果、医療はいつの間にかより専門的になり、臨床医と専門医、研究医といったように区分けする医業が発達してきたのです。
このため、医学系大学に入学し、6年の勉学と実習ののちに医師免許登録を済ませたあとで、急に「離島で勤務」という選択肢が浮かばないのが現実になっているのです。
彼らは皆これから医師として業務して行く上で、使い慣れた医療環境、医療機器のある場に安心感を覚えます。

離島での医療こそ医師の真価が問われる

そして、現在の医療とは、やはりこういった先進医療環境がベースになっている、と考えています。
そのうえで、もっと先端のスキルを磨いて行きたいという思いが強いわけです。
ところが、離島で勤務してしまえば、そういった高度な医療環境ではなく、公衆衛生的な予防医学、あるいは検診に重点がおかれ、専門的な医療の「深化」とは無縁になってしまいます。
つまり、総合医という道しかない、と多くの医師が感じているのです。
膨大な情報の積み上げ、実践と知識の獲得に重きをおく教育から、日々の検診医としての物足りなさを漠然と感じてしまっています。
自分は次第に世間の医師に比べてスキルが落ちてしまうのではないか、という不安が離島転職の医師に宿る心情のようです。
また、家族のいる医師はやはり子供の教育面で離島に住むことを敬遠する向きが多いようです。
ただ、離島転職の場合は、多くの件で縛りを設けており、医師登録から10年経過などの条件をあげています。
これは、実は医師が地域医療の要であるため、専門分野以外の患者も診療できること、医師がいるかいないかで地域経済に大きな影響があることなどを考慮に入れているからです。
つまり、離島側とすれば高度な医療は求めない代わりに島民の健康と安心を守る倫理観のある医師でなければ、受け入れられないという条件があるのです。
地域医療のプロフェッショナルでなければ務まらないのが離島医師です。
総合医として地域を守る、という使命感が必要になります。

都道府県を選択 希望診療科目を選択
こだわり条件検索

条件を入力して検索ボタンを押して下さい。

こちらの記事もおすすめ
  • 秋田県の求人募集~上小阿仁村の「医師いじめ」は本当か? 秋田県の求人募集~上小阿仁村の「医師いじめ」は本当か?
    秋田県の求人募集~上小阿仁村の「医師いじめ」は本当か? 無医村に勤務するデメリットの本質とは?
高齢化と過疎化は、日本全国が抱える大きな問題のひ...
  • 熊本県の医師求人転職~精神病床がなぜ多いのか? 熊本県の医師求人転職~精神病床がなぜ多いのか?
    熊本県の医師求人転職~精神病床がなぜ多いのか? 2010年の厚生労働省による資料では、四大疾病(脳血管疾患、心疾患、がん、糖尿病)を調査したとこ...
  • 山形県外出身医が「住みやすい」と感じる不思議!多雪地帯でのゆとりの秘密 山形県外出身医が「住みやすい」と感じる不思議!多雪地帯でのゆとりの秘密
    山形県外出身医が「住みやすい」と感じる不思議!多雪地帯でのゆとりの秘密 山形大学医学部をヘッドクォーターとする地域と、そうではない地域がある山形...
  • 岡山県の医師求人状況~喘息患者の多さという地域性 岡山県の医師求人状況~喘息患者の多さという地域性
    岡山県の医師求人状況~喘息患者の多さという地域性 喘息患者の多さ、という意外性はなぜ生まれたか?呼吸器系の病院の実力は?2015年(平成27年)...
  • 医師、岐阜の求人~臨床研修医の充足率はなぜ低いのか? 医師、岐阜の求人~臨床研修医の充足率はなぜ低いのか?
    医師、岐阜の求人~臨床研修医の充足率はなぜ低いのか? 臨床研修医の充足率はなぜ低いのか?地域医療に進む少数派の頑張りとは人口200万人、県唯一の...
  • «
    »


    メニューリスト