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自由診療の一例

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自由診療とは健康保険適応以外の治療行為ですが、イメージとして厚生労働省無認可の投薬、抗がん剤、あるいは美容整形、眼科におけるレーシック手術などがあります。これらは開業医に多く見られる事象として、時に報道されますが、勤務医における自由診療もありますので、記述したいと思います。
具体例では東北大学医学部における「漢方医学」による治療です。漢方薬を煎じ、これを飲み続ける事で体内のバランスを正常化する、という治療方法ですが、現在は全国で漢方治療というジャンルが確立されてきました。
もともとは東洋医学の漢方が主流だったはずの日本ですが、西洋医学の臨床方法を正統視してきたために、まったく別の医学の装いになってしまっておりますが、実際は多くのドラッグストアでも漢方薬は売られております。
例えば、子宮筋腫の症例でも、この漢方薬による治療が行なわれている実例があります。いまのところ、自由診療のため、1キロの生薬(20種類ほどの薬草が入っています)に4万円~8万円ほどの価格が付く状態も見受けられ、まいにち少なくとも2Lを土瓶で煎じて飲むことが治療方法となっています。

自由診療には支払能力の問題があります

これは支払能力の問題がありますので、漢方医は「どのくらいの予算で」と最初に尋ねて来ます。ちょっとしためまいや頭痛については「触診(手のひら、手首を針のようなもので触れる)」で診察します。これが漢方医の本当の診察なのですが、どうも日本では症状が出たら、即漢方の「頭痛薬」などと解釈してしまうきらいがあります。
ですが、微生物で作る西洋医学の薬に比べ、副作用がありませんので、万が一の薬害が発生致しません。こういう利点から、東北大学では中国から留学して来た医師に、漢方医学の講座を開講させて、その発展に努めております。
病院の付加価値を高める努力は、いろいろな方面で行なわれておりますが、漢方による医療を「医療行為ではない」と見るドクターが少なからずいることは事実です。ですが、患者にリスクの少ない医療行為としての漢方の知識は、いずれ必要になる可能性も出て参りましょう。
ガン治療においても漢方の力を頼る患者がいることは確かです。ただ、視点が違うのは「西洋医学は症例を治す」ことであり「東洋医学は体を正常に戻す」ことだそうです。医療費だけに風向きが強いようですが、これからの勤務医に東洋医学の恩恵が来る日も近いかもしれません。

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