HOME»診療科別転職 » 神経内科の求人転職~脳障害に特化するか、他科と共同臨床を行うか…

神経内科の求人転職~脳障害に特化するか、他科と共同臨床を行うか…

「内科」でありながら、脳外科病院に在籍する神経内科医の存在は、非常に大きなものがあります。アルツハイマー症例、あるいは耳鳴りからめまいといった慢性症例、そして脳梗塞や脳挫傷による脳障害の診察…患者の側、あるいはその家族にとっては「普段通りの生活が送れない」という状況に加え、「患者本人が自分の障害に気づかない」という難しい状況を臨床する、大変重要な診療科目が神経内科、と言えます。その領域の広がりと、症例特化という二極化の現状を見てみます。
shinkei

そもそも「神経内科」は何を診るのか?それを解くためのキーワード

脳外科、脳神経外科…多くの外科病院は手術を行うところ、というのが一般社会での解釈です。救急搬送された患者が脳梗塞だった、くも膜下だった、あるいは交通事故で脳にダメージを受けている…こうした「目に見える症例」は、患者の反応や脳波などで損傷の部位や程度が判別でき、即座に治療方法や執刀が行われます。

多くの患者や家族は「一命を取り留めた…」あるいは「無事に起き上がれるようになった…」、などと結果に対して正直な感想を漏らすでしょう。執刀医や看護師、スタッフ全てに感謝しない家族はまずいません。それだけ、脳は「生きるか死ぬか」という大事な部分…という一般通念が浸透しているからです。

ですが、術後の経過措置は?問題はその「後遺症」にあります。命は救われた、が「新たな局面=障害」が発生した…これは生きている以上、避けられない事実です。仮に30代で後遺症の発症が認められれば、その後50年もの間付き合わなければならない可能性すらあります。そして、加齢によって広がる脳の収縮がアルツハイマー症例は年々増加傾向にあり、そのため「ものわすれ外来」「認知症外来」などとわかりやすく掲示することで、神経内科を理解してもらうところが多くなりました。つまり「ものわすれ」というわかりやすいキーワードが、若年から老年にかけて共通して理解しやすい、というキーワードなのです。

脳外科、脳神経外科とリハビリテーション科、神経内科の共同臨床こそ、脳障害患者に適している

神経内科医にとって非常に難しいのは「患者が自分の症例を理解していない」ことが前提、ということです。例えば、脳梗塞で片麻痺になった場合は、当然視野も半分となり、その行動パターンも想定しやすくなります。脳で言えば前頭葉の損傷なのか、側頭葉の損傷なのか、あるいは海馬か…というのは、CTあるいはMRIで大概は判定できるものです。

ところが、血流検査(RI)でなければ判定できないような症例、あるいは臨床心理士による検査(長谷川式簡易知能検査やミニメンタルテスト(MMSE=認知機能検査)、時計描画テスト(CDT)など)でしか判定できないものは、概ねリハビリテーション科も兼ねている病院との共同臨床が必要です。アルツハイマー症例の場合「新薬ができました」という情報があったとしても、それが即「完治」とはなりません。脳の損傷は完全に修復できない、という事実を患者にしっかりと伝え、それでいて後遺症の特徴を数年かけて集めて、もし同時に発症する精神障害への投薬治療などを行うなど、脳と精神薬との関係をしっかり患者と家族に理解させることが重要になります。

なぜ、そのような領域を超えた診察・処置が必要なのでしょうか?それはあくまでも患者や家族にとって「主治医はひとり」でなければならないからです。神経内科医は「脳」の症例を根拠に、患者に後遺症の説明ができますが、精神科医や心療内科医には「気分」といったわかりにくい根拠を集めて、投薬による治療を行うこと、あるいはカウンセリングを行うしかありません。

神経内科医が非常に重要である、という理由は「脳外科」「脳神経外科」術後の長い患者との付き合いを重ねることで、社会での患者や家族の生活に深く関わることを意味するのです。

神経内科医だからこそ、全国的著名な脳外科病院で勤務すべき

神経内科の看板を掲げるクリニックの多くは、脳外科での術後に紹介され、転院してくる患者に対応しています。また、診察の中身によって、口コミで患者が集まる傾向が、年々強まっています。ただ、あくまでも開業医となるには、自前でCTを装備するなど、多額の費用を必要とします。ですから、脳外科や脳神経外科での勤務がベストとなります。

特に、脳外科に関しては、東京集中ではなく、全国で設備が整った病院と執刀名医が存在します。やはりオペの上手な医師の術後でなければ、後遺症の有無やその内容も大きく変わってくるのは自明でしょう。逆にいえば、ものわすれ外来だけに絞るか、脳損傷症例と老人性症例を兼ねるか…で選択の余地はあるでしょう。ですが、総合病院であったとしても、リハビリテーション科を備え、脳外科が主体になる病院で勤務することが、まずはその後の転職にも大きなチャンスを与えてくれるのは間違いないところです。

都道府県を選択 希望診療科目を選択
こだわり条件検索

条件を入力して検索ボタンを押して下さい。

こちらの記事もおすすめ
  • 美容整形外科へ転職する医師が増える背景 美容整形外科へ転職する医師が増える背景
    美容整形外科へ転職する医師が増える背景。時間にゆとりのある転科の候補として「美容整形外科」に進む医師も少なくないのです。夜勤がなく、オンコールもなし。...
  • リウマチ科の治療、精神科や心療内科との住み分けが難しい リウマチ科の治療、精神科や心療内科との住み分けが難しい
    リウマチ科の治療、精神科や心療内科との住み分けが難しい 全国で70万人から100万人にもの患者がいると言われる「関節リウマチ」。リウマチ患者の大...
  • 放射線科の求人募集~読影能力の上達は、医療器機の発達が全てではない。 放射線科の求人募集~読影能力の上達は、医療器機の発達が全てではない。
    地方の市立病院や町立病院では「放射線科医師」の募集が見られる場合があります。放射線技師ではなく、医師である理由はこの「健康診断」にあるからです。転職サ...
  • 心臓血管外科、順天堂大学医院が一躍有名に 心臓血管外科、順天堂大学医院が一躍有名に
    心臓血管外科、順天堂大学医院が一躍有名に 順天堂大学医院を一躍有名にした天野篤医師の手術から読み取るものは天皇の執刀医…一躍その名を日本全国に知...
  • 眼科医はなぜ転職するのか? 眼科医はなぜ転職するのか?
    総合病院での報酬がそれほど高くない、と思われるのか、また開業医の「力量」で患者の量が増減しますので、より高度なスキルを求めて「専門病院」に転職を計るド...
  • «
    »


    メニューリスト