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産婦人科、医師の求人~産婦人科を巡る様々な動きに注目

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駆け込み出産の多さをなんとかしたい!産婦人科を巡る様々な動きに注目
晩婚化が定着し、今や40代前後(アラフォー出産)が珍しくなくなった産婦人科事情。ただ、高齢出産は母体の健康状態に、様々な影をもたらすことはよく知られています。子宮筋腫、卵巣腫瘍など、卵巣から卵管を通り、子宮に至るまでの様々な部位で腫瘍が発見されたり、月経による血だまりが卵巣に付着するなど、ストレス社会の悪弊は高齢出産への大きな障害にもなっているのです。その中で、注目されている「駆け込み出産」の増加。社会的要因も含め、今産婦人科医がしなければならないことをまとめてみます。

産婦人科の問題駆け込み出産が増える理由は

全国で1年間に生まれた子供の数は、100万人程度。ちなみに2013年(平成25年)は、103万人ですが、1983年は150万人でした。そして1973年は209万人と、この40年間で出生数は半減してしまいました。実は、この間の出産した母親の年齢を見ると、20代後半から30代中盤、中にはアラフォー妊娠もいないわけではなかったのです。

ですが、現在の状況と決定的に違うのは、第一子出産がアラフォー出産ではなく、第二子か第三子出産がアラフォーだった…という事実です。それに比べて、現在の出産事情は第一子がすでにアラフォー出産、というケースが多くなっている、ということです。こうした家庭では、一人っ子を親が支える…という家庭環境となっています。

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ここでいう「駆け込み出産」とは、もうじき40歳に手が届くのだから、出産の最後のチャンスだ!という年齢的な焦りのもと、妊婦として働き、家事をこなす懸命な女性たちが浮かび上がってきます。彼女たちの多くは、職場で磨いてきたスキルと、積み重ねたキャリア、そして収入をムザムザ捨てるのではなく、それを維持しつつ出産と育児を行いたい…という希望を抱いています。男性に比べ、女性の昇進はスピードが遅く、女性ならではの特性を活かせる職場は、増えては来ていますが、あくまでも「管理職に女性が一人いる」ということでは、全く意味がありません。

一人しか女性管理職がいない、ということは、それだけプレッシャーもかかりますし、女性の目からも厳しい視線が注がれます。だからこそ、30代の結婚、そして40代の駆け込み出産が増えている現実が見えてくるのです。

産婦人科のもうひとつの問題、飛び込み出産

駆け込み出産の場合は、生活力のある夫婦が、タイミングを考えて結果的にアラフォー出産になることですが、これとは反対の事情が飛び込み出産です。10代から20代の女性が出産するケースの多くは、結婚を伴わないシングル出産です。2010年(平成22年)の総務省の調査によれば、シングルマザーの数は108万人。内訳は80%が離婚原因ですから、出産当初からのシングルという状況はそう多くはありません。

ところが、最近の傾向は未婚のシングルマザーが毎年増加傾向にあり、毎年1万人弱もの未婚出産者増加数が確認されています。記憶に新しいところでは、フィギュアスケートアスリートである安藤美姫さん。彼女の場合、現役選手でありながら、その相手も公表されず、関心はスポーツ界よりも芸能界関係者から寄せられました。一流スポーツ選手とはいっても、母子ともに元気なうちは良くても、シングルマザーとして働き続けなければならないプレッシャーは、相当大きいものがあるはずです。

安藤選手の場合は、収入面では問題がないかもしれません。ただ、飛び込み出産を行う女性たちの多くは、出産に至るまでの数ヶ月もの定期検診をしっかり受けていないケースが多く、驚くべきことに、その理由は「公的援助」を知らないまま、出産時期に来てしまった…というものです。彼女たちはなぜ、公的援助を知らないのでしょうか?

出産費用は自腹、あるいは立替え払い…とにかく無知な妊婦さんが多いのが事実

健康保険での出産費用は「病院で3割負担」、ではありません。にもかかわらず、若い女性の間では「出産には20万円はかかる…」などと平気で信じられています。そして、少しは知識のある人になると「健康保険証」で、一時金が出るから、大丈夫…という話になります。

ただ、問題はその支払い方です。大抵の人は子供を産んだら保険証で一時金を貰って、払えばお釣りがくる…と考えますが、実際には保険組合などに請求し、2ヶ月後に現金が銀行口座に振り込まれるのを待たなければなりません。これでは、病院が困りますので、実際には病院と健康保険組合や国保事務所が直接金銭の授受を行うことができるようになっています。この制度がしっかりとPRさえしてくれれば、実は多くの女性が妊娠時の定期検診を安心して受けることができます。

産婦人科が行うべき動きとは

産婦人科が行うことは「周産期医療センター」など、どのようなケースでどういった医療施設があるのか、をきちんと広報すべきだ、ということ。これだけ、シングルマザーが増加していること、アラフォー出産が多くなっていること…そして核家族化で周りに出産経験のある人が少なくなっている現実も大きな弊害です。

産婦人科は、いまや「出産」前後を徹底的に世間に伝える義務があります。大阪医科大学では、費用からマタニティ体操講座など、あらゆる面でのアフターフォローが人気ですが、一部の大学病院に留まることなく、全国的に行われることが望ましい、といえるでしょう。そして、産婦人科医が行うべき内容は、小児科医同様の丁寧さと分担性が必要となるのです。

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