HOME»地域別 » 新潟県の医師求人環境~糖尿病の多さ全国1位?!

新潟県の医師求人環境~糖尿病の多さ全国1位?!

niigata
コシヒカリで有名な新潟県は、米をせんべいに変え、日本酒に変えるなど加工技術を重ねてきた土地柄です。一方で、日本海で取れる海産物は、冬場の豪雪期の食物として干物にされてきました。特に日本海干物と呼ばれる「ホッケ」「アジ」「柳カレイ」「ハタハタ」などは、非常に美味で有名です。こうした食生活のなせる技なのか、糖尿病との関係を導きながら、新潟県の医療について考えます。

230万人の人口に、15の県立病院。拡大している新潟県の実情

新潟県と新潟市、あるいは新潟市以外の市町村は、広域連合の形を進めています。これは、東京都と23特別区の関係を取り入れ、新潟県をひとつの州と見立てて新潟市を特別区、他を3、乃至4つに分けるという考え方です。現在の新潟市職員は7,000人超、新潟県職員は6,000人超。むろん、医療に関しても大きな動きが出てくることになります。

こうしたダイナミックな動きは、大阪や名古屋でも行われようとしていますが、頓挫している現実があります。これに対し、新潟県・市の場合は歴史的にみても、複雑な過程を経て現在の市町村の区割りに発展した経緯があり、統合への期待感は他の府県よりも高いものがあります。また、後押しするのは県内に張り巡らされた道路網の充実と上越新幹線です。

医療に目を向けますと、農業人口が多い市町村が圧倒的な場合は、足腰を痛める患者が多くなり、臓器機能低下に直結していることが顕著です。逆に、工業都市が多い場合は、呼吸器系疾患が増加する傾向にあります。新潟の場合は、米の生産人口と米加工製品や菓子メーカー、各種工業生産、石油関連など多種に渡るため、それに応じて疾患種もある傾向を持っているといえます。15の県立病院は、人口規模に考えれば、公立数が多いことがわかりますが、これも新潟の特徴のひとつでしょう。

糖尿病患者が多いのか、糖尿病病床数が多いのか?新潟医療事情の真相は

2011年(平成23年)厚生労働省の医療検討会が「全国糖尿病偏差値」を発表しました。これは、全国47都道府県ごとの糖尿病患者の実態を把握し、症例をステージにまとめて、偏差値を求めたものです。調査内容は、糖尿病に関して9つの項目を設定。ステージ1が「年齢調整受療率(男女)」「年齢調整受療率(女)」「基本健診受診率」「年齢調整受療率(高血圧・女)」「医療機能情報公開率(病院)」の5項目。ステージ2は「医療機能情報公開率(診療所)」「同(病院)」「退院患者平均在院日数(糖尿病)」の3項目。ステージ3は、在宅患者の割合を示す「新規透析導入」。

ここから考えられることをまず、推測してみましょう。ステージ1に関しては「糖尿病の受療率」「受診率」が高いことをうたっています。これは自ら「血糖値が高い」と診断された人が、コミュニティにいる場合、他の人も連れ添っていく地域性があることです。

新潟県の県民性は、米を中心とした農産業が発展してきました。それは、酒蔵の多さや餅屋の多さにも言われます。こうした文化は隣近所で餅をつくイベントが数多く発生する、日本酒を振る舞う習慣がある…といった点や、日本海の直送魚類が多いことから、干物やてんぷらが常に食卓に並ぶこと(のどぐろ、といった高級魚などは絶品です)、そして甘じょっぱい独特の味付けなどが、原因となってインスリン分泌をはるかに超える糖質の「県民」がどうしても増えてしまう結果になる、と考えられるのです。

また、一方で新潟県の高齢男性の「痩せすぎ率」は2010年(厚労省調べ)で第1位。高カロリーのアメリカ型食生活で急激に県民男性の体型が肥満化している沖縄県とは、まるで逆の結果になっています。このことが、日頃の糖尿病予防の検診(血糖値コントロール)などの無関心を呼び、結果的に体調が悪くなって入院した時には、すでに合併症が始まっている…そういうケースが非常に多いことがわかるのではないでしょうか。

世界一の品質「魚沼産コシヒカリ」の産地の取り組みは

niigata02
魚沼市を中心とする米農家は「魚沼産コシヒカリ」を生産することで有名です。この品種はなぜうまいのか?実は面白いデータがあることをご存知でしょうか?全国唯一の特A評価を受けるこの米は、タンパク質含有率が他の品種より「低い」のです。ちなみに4.8%平均の魚沼産に比べ、Bランクの他県米になると6%を上回ります。単純に言えば、米を食べるだけで糖尿病の原因になる…というのは実は間違いなのです。

また、文部科学省が調査(平成25年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査)を行った結果では、公立小学校と公立中学校の生徒の運動能力、運動習慣が高い県は 小学校男子2位 新潟県、小学校女子4位新潟県 でした。中学校男子では、3位新潟県、女子は5位が新潟県 と検討しています。

こうしたことから、普段から体力があり、食生活にも恵まれている環境から、医者知らずで内科診療をたまに受診するくらいだった県民が、知らず知らずのうちに病変を抱えていることもあることから、魚沼市の医師による、定期検診の広報活動と「糖尿病ってどんなもの?」という講座が行われるようになってきました。もしかすると、多くの患者の原因は大学・就職で東京圏に一旦移り、Uターンしてきたときには食生活の悪弊を重ねてしまっている可能性があります。

新潟県の医療は、世代で大きくその特徴が分かれます。医師にとって非常に興味有る地域であることは確かでしょう。





都道府県を選択 希望診療科目を選択
こだわり条件検索

条件を入力して検索ボタンを押して下さい。

こちらの記事もおすすめ
  • 秋田県の求人募集~上小阿仁村の「医師いじめ」は本当か? 秋田県の求人募集~上小阿仁村の「医師いじめ」は本当か?
    秋田県の求人募集~上小阿仁村の「医師いじめ」は本当か? 無医村に勤務するデメリットの本質とは?
高齢化と過疎化は、日本全国が抱える大きな問題のひ...
  • 熊本県の医師求人転職~精神病床がなぜ多いのか? 熊本県の医師求人転職~精神病床がなぜ多いのか?
    熊本県の医師求人転職~精神病床がなぜ多いのか? 2010年の厚生労働省による資料では、四大疾病(脳血管疾患、心疾患、がん、糖尿病)を調査したとこ...
  • 山形県外出身医が「住みやすい」と感じる不思議!多雪地帯でのゆとりの秘密 山形県外出身医が「住みやすい」と感じる不思議!多雪地帯でのゆとりの秘密
    山形県外出身医が「住みやすい」と感じる不思議!多雪地帯でのゆとりの秘密 山形大学医学部をヘッドクォーターとする地域と、そうではない地域がある山形...
  • 岡山県の医師求人状況~喘息患者の多さという地域性 岡山県の医師求人状況~喘息患者の多さという地域性
    岡山県の医師求人状況~喘息患者の多さという地域性 喘息患者の多さ、という意外性はなぜ生まれたか?呼吸器系の病院の実力は?2015年(平成27年)...
  • 医師、岐阜の求人~臨床研修医の充足率はなぜ低いのか? 医師、岐阜の求人~臨床研修医の充足率はなぜ低いのか?
    医師、岐阜の求人~臨床研修医の充足率はなぜ低いのか? 臨床研修医の充足率はなぜ低いのか?地域医療に進む少数派の頑張りとは人口200万人、県唯一の...
  • «
    »


    メニューリスト