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急患対応の医師の業務は本当に大変なんです。

kyu
脳外科病院の多くは規模が大きく、救急指定になっているところがほとんどです。事故での搬送で、被害者の意識がない場合に、救急車はまず脳外科に運ぶのが鉄則です。脳外科病棟には正面玄関とは別に救急外来玄関があり、すぐに待機している看護士とドクターが対応します。看護士は大概輪番制ですが、ドクターの場合は救急担当が配属されています。
先月運ばれたときと、今月では同じドクターだったな、という患者の声を聞く事がありますが、緊急時の対応は「事前に救急隊員からの情報」で医師の想定が働きますので、おおよその対処はすぐにできることになっています。ただ、出血があり、内臓破裂が伺える場合の処置は様々な科が一様に処置を進めますので、応急というわけにはいきません。
急患対応のドクターは当番ではなく、この職を選ぶ人が多いとも聞きます。研修医でもなく、現場のドクターですが、この職責は「誰に次を任せたら良いか」を判断する材料をまとめることにありますので、ひとことふたこと会話を交わさないかわりに、容態のチェックだけは入念に行なっております。
基準は「軽いか」「重いか」(症状が)という点に絞られますが、これはベッドの空き状況に直結しますので、差配が必要なことと、看護士長とのウマが合わないと進みません。看護士が一番多く待機している場所でもありますので、当直ではありながら、時間に関係のない役回りです。

急患対応の医師の業務、入院の如何の状況確認が大変

こうしたドクターはそのまま執刀や治療に携わるかどうかはわかりませんが、入院の場合は状況確認を行ないます。被害者であって(加害者の場合もありますが)、患者の場合「一番最初に」自分を処置した医師の存在は非常に大きいので、病院としても人格的に激しい人間をおいておくことはできません。
また、急患は時間との勝負ですので、流れ作業のように患者を搬送させ、安静にさせなければならないため、無表情で淡々と処置する能力が求められます。また、医局からの派遣医師が担当する場合がありますが、そのときのカルテなどには最新の注意が必要でしょう。病院としてはなんら責任がなくても、患者が不意に重篤になった場合の責任の所在が問われます。
一番困るのは、後遺症が発生した時の対応です。打撲だと診断していたら、2ヶ月後に脳の障害が判明した、となりますと当事者間で非常にやっかいな問題になる可能性があります。交通事故の場合は、特に表面化します。
当直、あるいは緊急対応のドクターの能力の高さひとつで、病院の信用も信頼も上下致しますので、冷静な人物評価の上、このセクションに人選することが社会的な責務にもなりましょう。また、このセクションに誇りを持って当たるドクターがいることで、救急隊員も非常に安心感を覚えます。

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