HOME»医師という仕事 » 急患センターでの待遇

急患センターでの待遇

kyukan
深夜の病変、あるいは火傷や交通事故など、緊急時が病院時間外ということはよくあります。地方の主要都市では当番医院が中核病院の急患センターとして、時間外外来を行っていますが、そうでない場合は当番医院が各都市で決まっています。
救急外来は、緊急搬送の場合は救急車両で大学病院や中核病院に運ばれ、無事臨床ということになれば良いのですが、外傷などの場合は意識が朦朧としていて、脳外科に運ばれる前に整形外科に搬送されるケースがあります。救急救命士は基本的に医療関係者ではありませんから、総合病院か整形外科の救急外来、あるいは脳外科…などに「経験値」で患者を連れて行くしかありません。
かといって、急患センターのほとんどは「当番医」が詰めている場合がほとんどです。診療科目が30設置されていても、全ての科の当番医を24時間待機させることは不可能です。ですから、病院はどこでも「内科」と「外科」の両方の医師を担当医として当直勤務にします。「3歳の子どもが熱を出した、苦しがって泣いてばかり…」と急患に駆け込んでみたところ、当直医は子どもの扱いに慣れていない、よく聞いてみれば「実は放射線科の医師だった」などという話がよくあります。

埼玉医科大学病院(入間郡毛呂山町)の急患センターは、二次救急と三次救急を兼ね備えています。全国的には、一般患者が時間外外来で済ませ、後日専門診療を受診するケースが多いのですが、中には入院を必要とする二次救急だけしか整備されていないケースがあります。特に産科婦人科では、いまだに救急搬送先のたらい回しが起こっています。埼玉医科大学病院では、産科婦人科、眼科、耳鼻咽喉科が別に急患センターに常時当直制を敷いています。
医師側からみれば、一時救急も二次救急は総合診療医としての臨床と考えがちです。スペシャリスト志向の医師ではなく、ジェネラリストであって、なおかつ疼痛などの原因が分からなければならないため、病院によって待遇の考え方が違うといってよいでしょう。当番医として詰めているだけならば、年収が800万円から1,000万円。また、当直専門医として整形外科などで働く医師の多くは若手の研修医である場合が多く、年収もそう多くはありません。が、二次救急と三次救急を持っている場合は、診療した患者が即入院し、そのまま治療体制に以降しますので、待遇も上がります。1,500万円から2,000万円の間の範囲で、一回当たりの当直が7万〜12万円というところ、も少なくありません。
特に、幹部クラスになりますと、3,000万円から4,000万円というのが相場でしょう。ERはそれほど重要な任務です。そして、三次救急はドクターヘリを擁するところも増えていきます。長期入院の医療費を考えれば、一時も早く適切な医療を提供し、治す事の方が国は診療報酬を上げてもメリットは高いのです。

こちらの記事もおすすめ
  • 医師免許剥奪となるのはどんなケース 医師免許剥奪となるのはどんなケース
    医師免許剥奪 どんなケース 医師免許剥奪になる事は医師法において心身の障害により医師の業務を適正に行うことができないと判断された場合、または麻薬...
  • 医師弁護士のダブルライセンスという超人が居る 医師弁護士のダブルライセンスという超人が居る
    医師弁護士のダブルライセンスという超人が居る?ダブルライセンスの中でも、医師と弁護士はゴールドライセンスと言われていました。しかし、現在弁護士資格はゴ...
  • 医師に多く見られる趣味とは? 医師に多く見られる趣味とは?
    一昔前は医師と製薬会社MR、あるいは製薬卸しMRが足しげく医院に訪れては、医師の「雑用」を務めることがありました。有名なものは「医師の息子、娘」の趣味...
  • 医師に遊び人が多いという誤解 医師に遊び人が多いという誤解
    医師に遊び人が多いという誤解。医師は遊び人が多いのでしょうか?医科系大学、大学医学部の場合6年間の教育課程、そして国家資格取得後の2年の研修医制度があ...
  • 医師が不足しやすい科とは? 医師が不足しやすい科とは?
    医師が不足しやすい科とは?一般的にいわれている「医師不足」。それも都市や地方での違いで足りない診療科目に差が出て来るはずです。小児科や産婦人科は地方で...
  • «
    »


    メニューリスト