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心臓内科の医師求人~リスクが伴う心臓カテーテル検査

リスクが伴う心臓カテーテル検査を、なぜ続けるのか?症例数が多い心臓内科の特徴とは
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カテーテル症例は完全に確立されている…多くの医師がそう言い切るのはなぜなのでしょうか?多くは医師の技術向上と医療器機の進化が遠因となっています。そして、もうひとつがペースメーカーですが、これは年々装着数が増加してはいますが、MRI禁忌という壁が立ちはだかっています。心臓内科における、多くの壁について考えてみます。

カテーテルは本当に完璧な医療技術なのか?

2008年(平成20年)の厚生労働省「患者調査の概況」によれば、虚血性心疾患の患者数は80.8万人。そして3年後の平成23年の調査では75.6万人が存在しています。また、狭心症に限ってみると55.8万人が同じ年に患者として数えられています。

この数は平成8年を境に、年々患者数が減少しており、心疾患におけるカテーテル検査の重要性が大いに寄与していると考えられます。また、動脈硬化による血管狭窄を広げるためには、ステント治療や風船治療が有効ですが、やはり太ももからのカテーテル検査が欠かせません。カテーテルはそれほど万能なものなのでしょうか?確かに、その薄さと均等な網目はコバルトやステンレスの極限状態で作り出されており、ステントの技術進歩は材質にありき?としか見られない状態なのは、日本の医療業界の欠陥でもあるのです。

そもそも、なぜ、金属を留置する必要があるのか、そして合併症患者にとって、MRIでの危険性が全くないとは言い切れない金属ステントを、なぜ使い続けるのでしょうか?

生体吸収性ステントを認証しない厚労省と、治験に時間がかかりすぎる実態

ここでは、ステントそのものについての否定的な見方をするのではありません。大事なことは、日本で1992年に京都の小さな医療器機会社が学会発表した「溶けるステント」を、日本の卸業者も厚労省も全く意に介さなかったことが、問題だと言えるのです。
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京都医療設計株式会社は、社員数50人程度の小企業。ですが、欧州企業が独占してきた金属製ステントが、心疾患手術には有効であるものの、留置しなければならないリスクは果てしないことに対し、2年から3年でステントそのものが体内に溶けて、再狭窄が起こらないことの安全性は、金属製ステントでは絶対にありえない優位性。

にもかかわらず、ドイツやフランスで先に認証を獲得し、ようやく2015年に厚労省の認証作業が始まる、といった遅さは、大変な問題と言えるのです。

心臓内科医が考えなければならないのは、心臓という特定臓器だけではない、ということ

誰が考えても分かることですが、潰瘍を切除すれば、確かに病変は収まるでしょう。臓器自らが細胞の活動によって、寛解に導くことも大いにあり得る話です。ですが、異物を留置してしまった場合、それが金属の場合はどうしても冠動脈に傷をつけてしまう可能性は無視できません。それは実は本末転倒な話ではないか、もし合併症の原因となれば、それが2年後、5年後になったとしても、ステント原因説は「時効」となるのでしょうか?実は、それが心臓内科医の一番の辛い面ではないか、と考えられるのです。

心臓外科医と循環器内科医の違いは「今を生かす」か「未来も生かす」か、だ

ここからは、一般市民の目線で記述していきたいと思います。それは、現代の医療の在り方への評価でもあります。例えば、患者は疼痛を抱え、まずかかりつけ医に向かいます。それは内科医かもしれないし、耳鼻咽喉科かもしれません。医師は既往症について尋ねるでしょう。そして投薬について、アレルギーについてなど問診を続けるはずです。

患者の側から見れば、問診だけで何がわかるのか?というのが大抵の見方であり、薬剤の処方を的確にやって貰えば、まず疼痛は収まるだろう…そういう症例だと自己判断してしまうケースがよくあります。内科医はそのために、検査を行うわけですが、検査そのものが何を意味するのか…それをもう少し丁寧に説明されることが必要なのです。

循環器内科の場合、完全に血液に関係するわけであり、それは心臓から放出され帰ってくること程度は、誰でも分かっていますが、問題はそれが問診と検査だけで状況がわかるのか?という点です。そのためには、やはり患者に患部の画像を見せる作業を積極的に行う必要があります。

麻酔科医や放射線科医は数が少なく、大方外科病院に勤務していますし、画像診断医はもっと数が少ないのが実情です。外科執刀医はまさに、今を治すことに集中します。執刀とは侵襲を意味し、患者は病魔のリスクを取るかメス侵襲のリスクを取るかの二者択一を迫られます。ですが、内科医は基本的にはメスを握りません。その代わり「診る」力が必要であり、10年後、20年後の加齢を持って保証しなければならない使命があります。

症例の多い心臓内科、ならばより侵襲の少ない検査こそ、低リスクであるはずです。大学病院が欧米の認証例を後追いするのは結構ですが、ぜひ自らが先端を行く国内小企業の技術を、積極的に生かすべき時が来ているのです。まだまだ、医局が、臨床方法が…というようでは、病院そのものの技術レベルと医師のスキルは上がってこないでしょう。

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