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医師に意外と多い庶民派

shomin
医科系大学、あるいは医学部の学費は6年分。国公立や自治医科大学などを除き、一般の私立大学の学費は平均でも3,000万円は下りません。私立では比較的「安い方」の順天堂大学や慶応義塾大学から「高い方」の川崎医科大学まで、2,000万円代から4,000万円代と、その範囲は非常に広いことで知られています。
これだけの学費を準備できる親となれば、やはり資産家でなければ難しいのが現実です。そこで、代々医師の家系であったり、あるいは飛び抜けて優秀な成績であるため、奨学金を貰い受けて医学部に入る学生も多く存在します。
医師の世界は昔から縦社会、といわれて来ました。医局に属することで、研修医時代に「修行」を行いますが、この期間に体力と精神力、そして医師としての技量をみっちりと仕込まれていきます。その後も勤務医として医局の指示のもと、医師は一人前に育っていく環境にあったわけです。
ところが、最近は研修医制度の改正によって、研修医制度も前期と後期で別々になっていることもあり、大学病院では積極的に「離島医師の確保」や「急性期医療医師の確保」へ動いています。医師の多くは30代後半で勤務医としても実力と収入の安定を得るのですが、そこまでの間に「医師としての精神力、体力」を体育会系のノリで鍛え上げる時代ではなくなっているのです。

庶民派の医師、とは「地域医療に徹する医師」や「予防医療などに力を注ぐ事で、診療報酬収入であくせくしない」といった医師を指す場合が多いのです。年収2,500万円はあっても、開業資金融資で2億円の借金があるならば、医師と経営者の両面で戦わなければなりません。が、中には2億円の年収で無借金という豪腕医師も少なくありません。
こうした医師は大抵は「自由診療」部分を手がけている場合が多く、10割負担ですし、当月に診断料が入金されるため、上手に経営できれば収入増が見込めます。ただ、その場合は「高収入」の臭いを嗅ぎ付けて様々な業者が付き合いを願いに来ますので、いつの間にか庶民派からカラーが変わってくるものです。
庶民派が多くなっている理由は、やはり開業医の今後の経営見通しが少子高齢化で安閑としていられない現実、そして常に最新機器を取り入れなければならない、といったランニングコストへの不安。それに加え、勤務医で家族サービスを重要視するのは、やはり日々患者と付き合う中で、いかに家族を大事にすることへの健康さを身に染みて思う医師が増えているからでしょう。

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