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広島県の医師募集求人情報~一次、二次、三次救急のバランスが取れている

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広島県は、山間部から瀬戸内海沿岸にかけて、22地区(広島市区と他の13市、及び広域連合9町など)全ての医師会、そして尾道市歯科医師会が在宅当番医制度を取るなど、プライマリーケアに力を入れていることで知られています。

これには大きな理由があり、県内唯一の医科大学「広島大学医学部」がその元凶と言われてきました。もともと広島大学医学部を卒業しても、県内で入職する医師よりも県外入職する率が高く、結果として医師不足が他県よりも顕著だったのです。日本の医師の多くはジェネラリストよりもスペシャリストを目指す「アメリカ型」のタイプが圧倒的に多く、その結果「専門臓器だけを診る」外科医に人気があります。

ですが、広大医学部付属病院は、1988年(昭和63年)12月に「総合診療科」設置。当時は私立の川崎医科大学が1981年に大学初、1986年に国立の佐賀医科大学(現 佐賀大学医学部)が国立初のプライマリーケアを診療科に取り入れました。今でこそ総合診療科は一般総合病院にも設置されていますが、広大医学部はその先駆けのひとつ、でもあったわけです。ただ、その運用は「21世紀に入った今の広島県」になくてはならないものですが、設置当時からはいろいろと問題が続いてきました。

広島県におけるプライマリーケアの不人気、そして一般市民が抱く「不可思議な格差」

医師にとって、専門分野での権威となることは大変名誉であり、即、高待遇に結びつく…という利点があります。そして、第一に先進医療に取り組めることの充実感は、周囲の期待も背負うことから、大変な誇りにもなってくるものです。ですが、それは予算の大きな一部の病院に先進医療器機が導入され、実績のある医師が引き抜かれていくことをも意味します。患者の多くはそうした病院に集まるようになり、県内での患者の動向はおろか、近県のより「高い技術」の病院に患者が移動することになってしまいました。

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例えば、広島大学医学部と岡山大学医学部では、なぜか岡山大学の方が「医師の能力水準の高さ」が上、という根も葉もない噂が定着してしまうなど、専門性をより深める医学部付属病院に人気が集まります。実際にはどの大学を出ても、どの医局に属しても、経験値が多く、勉強熱心な医師であれば、皆優秀であるのに対し、医師も患者も「勘違い」を起こすようになっているのです。

プライマリーケアは「家庭医」である一般内科医そのものが、本来の姿です。つまり、一般の診療所や開業医で内科の看板を背負っている場合は、全てプライマリーケアでなければならないのですが、実際にはどの医師も得意技を持ち、その分野での人脈を形成してしまうシステムに「乗って」いるのが現状です。これが、21世紀目前から人口減少や少子高齢化という医療の実態にマッチングしないことに気づいた行政側に、危機感を募らせた…というのが現状だったのです。

まずは一次救急、そして二次・三次と医師の少なさを上手にカバーすることで、乗り切ってみた…

広島県の現状はなかなか難しいものがあります。それは土地柄というものも大きく災いしています。毎年のように夏場に起こる「土砂災害」の原因は、山間部の「マサ土」という数十メートルにも及ぶ堆積しただけの独特な地質です。大雨による土砂災害は人命救急と同時に、病院の立地条件を厳しく制限することにもつながっています。また、山間部は豪雪地帯でもあり、高齢化した集落が多く存在します。そのため、瀬戸内海沿岸部の都市部に総合病院が偏って開設されるなど、極端な医療機関の配置が「定着」してしまいました。

そのため、広島県独特の総合診療制度拡充により、総合病院と診療所それぞれがプライマリーケアを実践する、という風土になってきていることが特徴となりつつあります。二次救急から三次救急へきちんとした対策を立てている自治体は、実は大変少ないのが実情。そもそもが「病院の連携」は医局のとの絡み…ということもあり、医師を育てていく自負から医局の存在の大きさはどの県でも大きかったのはお分かりの通りです。ですが、広島県の場合は、広大医学部が総合診療科で積極的に研修医を育てるように図ってきたこともあり(これは稀なケースと言えます)、医師不足の現状も一次救急から二次救急へ、あるいは内科初診から他病院・他科への患者誘導という患者に適した医療が推進されてきました。なんとか乗り切っている…それが広島の医療実態と言えます。

住みやすさで選ぶ「広島型広域医療」のよさ

医師として「専門性を極める」場合、専門病院や大学病院などに勤務することが重要…というのが定石です。ですが、総合内科医の幅広い知識は「専門医に劣る」と考える風土には、なかなかプライマリーケアが定着しないことも事実でしょう。医師としての将来を考える上で、病院に勤務することの「リスク」はなんでしょうか?その多くは「病院経営」と「診療方針」が一致しないことにある、と頭に入れておくべきでしょう。国の医療費高騰がもたらす弊害は、最新医療への無尽蔵な税金投入が減ることも意味します。

ならば、総合診療科というジェネラリスト医師を大事にする広島県で、医師人生を豊かに実らせる、という選択肢も併せ持って転職を考えてみるのも良いのではないでしょうか?

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