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医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い

wakaishi
ドクターといえば、年収1000万円は楽々稼げる職業、というイメージがありますが実際はどうでしょうか?通常18歳で医学系大学に入学し、6年後に国家試験に合格したあと、2年間の研修医制度がありますから、26歳でようやく勤務医か実家で医師として活動を始めることになります。
ただ、研修医制度は医局から派遣先を指定されることが多く、特に大学病院とつながりのある総合病院の場合は、医師の「修業先」として年収300万円ほどで日夜勤務することになります。
この間はアルバイトも禁止されており、体力的にも非常に厳しい期間となります。
これは昨今の医師不足が地方だけでなく、都心の夜勤などに多く発生しているため、若い医師が医局から研修目的で派遣されるようになっているためです。
救急搬送の急性期患者の初診は、このような20代医師が最も多く、彼らはこの経験を積むことで、博士号を得るため年収の低さを甘受しています。
ただ、世間的には年齢にかかわらず医師は皆一律以上の臨床所見と処置技術を持つことが求められているのですが、実際は病院の都合で当直医師シフトが決められるのが実情です。
結果、20代医師は研究医か臨床医のどちらかの道を医局に委ねることになっています。

医師の年収も医局が大きく左右するのが現状

医局と医師の年収とは密接な関係があり、なかなかその内情は明らかにされないのですが、20代医師の派遣先病院から医局へ「紹介料」が渡るのが慣習となっています。
この原資は病院経費ではなく、派遣医の年収から引かれることになっており、結果として派遣医自らが医局へ「就職先紹介料」として身銭を切る形になっています。
現在医局入局者が激減しているとはいえ、自由裁量で病院に行けるのはやはり30代以降であって、20代(例えば28歳で)で人材紹介会社経由で勤務医転職を図ろうとしても、すぐには年収は上がりません。
病院側としてもエージェントに支払う紹介料は年収の20%といわれており、20代医師を雇うメリットは「経営上のメリット」によるところが大きいからだ、ということもできます。
ただ、このような状況は一般社会と似たようなものであり、医局制度云々を問うわけではありません。
いえることは、ドクターとは一般的な見方とは違い、体力と精神力が強靭でなければ務まらないこと、また開業医であったとしても、若くして年収が多いケースは跡継ぎなどの条件がある場合に限られ、ほとんどは借金経営で始めているため、最低でも年収1000万円という神話はある年数経過後に見えて来る実像だといえます。

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