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常勤換算方法とは?

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病院にとって唯一の収益は「診療報酬」です。これはクリニックでも大学病院でも同じことです。医療従事者は基本的に営利目的の診療を行ってはいけないので、3日入院させればいいのに、7日も病棟に留めておくことはできません。中には、交通事故のように「健康保険を使わない」診療で、必要以上に入院させられるケースもないわけではありません。
例えば、むちうち症で入院する場合、症状固定までは日数がかかります。車対車の場合、よくあるのが「自動車保険」会社が医療費を支払うもの。これは国の関するところではありませんので、もしかすると保険会社に余分に治療代を請求するケースがある「かもしれません」。もちろん、保険会社にも常勤医はいますから、めったな作為はできませんが、神経系は思ったよりも入院日数がかかるものです。
さて、常勤換算方法とは、病院にとって死活問題ともなりかねない重要な方程式です。これは医師と看護師双方に当てはまりますが、簡単にいえば「病床数」と「医師数」「看護師数」の割合が一定以下だと診療報酬を基本率より下げる、というものです。また、逆に多い場合は加点するという制度になっています。
ただ、その細目は非常に細かくなっています。常勤医師とはどういうものか、という定義があり、入院患者数、外来患者数をまず計算します。常勤とは週に32時間以上勤務する医師を指し、それ未満は非常勤扱いとします。

常勤換算方法の考え方と実例

例)一般病床で患者数106人の場合  算定式: (106-52)÷16+3 =  6.375人
これでいえば、ベッド数106の場合は、医師が6.375人在籍していれば満額の診療報酬を受けられます。
ここで気になるのは、非常勤医師の勤務時間が換算した場合どうなるか、です。
非常勤医師の勤務時間が1ヶ月単位で定められている場合には、1ヶ月の勤務時間を4で除して得た数を1週間の勤務時間として換算するものとします。
(例)常勤医師…5名 (週36時間勤務)
非常勤医師… (週36時間勤務により常勤換算)
A医師 週5.5時間、B医師 週8時間、C医師 週16時間、D医師 週20時間とすると、
A+B+C+D=49.5時間   49.5時間/36時間 = 1.375   実人員:5+1.375 = 6.375人
つまり、常勤換算は非常勤医師が単純に0.5とするのではない、ということです。なぜ、このような細かい方程式があるか、というと、数字だけの辻褄合わせでは医療の欠陥がどうしても出てしまうからなのです。近年深夜の救急搬送がたらい回しされるのは、非常勤医師が救命センターにいても、診療科目外の患者は受け入れないという非常勤医師がいるためです。こういった厳しい現実に、常勤換算が生まれた訳です。

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