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医師の地域枠コースとは?

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地域枠コースは、医師不足に悩む地方の国立大学医学部が設定している制度です。例として岡山大学の場合、岡山県内の高校卒業か、岡山県内に保護者か本人が居住していることが条件です。地域枠コースに入学した場合、県から奨学金(入学料・授業料相当額及び生活費に相当する額等)が在学期間中貸与されます。この奨学金については、所定の課程を修了し医師免許取得した後、一定期間内、県指定の医療機関に勤務すれば、返還を免除される、というものです。
岡山大学の場合は、年間240万円か貸付されます。また、近隣の鳥取県、広島県、兵庫県からの受験生にも、各県からの貸付制度があります。この地域枠コースは、専願制度であって、併願受験は不可となっています。それだけ、ひとつの地域大学に固執する人材のための特例です。
これは私立大学にも設定されており、例として順天堂大学では東京都地域枠入学試験、新潟県地域枠入学試験などがあります。通常私立大学は特定の県にのみ学生を募集することはあり得ないのですが、順天堂大学と新潟県との協定が締結されたため、こうした制度(重点コース)が可能となりました。大学は医局制度を取っていますが、国立や県立、公立大学ほど医局人事が強くない私立大学の場合は、こうした取り組みが積極的に行われています。

この貸付型制度は、もともと看護学校で広く行われている方式です。医師会立看護学校が准看護師学校と、看護師養成コースを各地で設けていますが、提携している病院の寮に住み込み、看護助手として給与を受け取り、看護師になったあかつきには数年間その病院に勤務するのが条件で、貸付免除になるものです。
俗に「御礼奉公」などと称されますが、この制度は多くの優秀な看護師や准看護師を養成するのに役立つシステムとして、多くの県市で採用されています。これを、岡山や長崎、富山など各県が医師版として始めたわけです。御礼奉公の年限は9年ですので、入職から9年は指定病院でスキルを積むことになります。一部では、9年過ぎた場合、転職があるはず…と悲観的に考える向きもありますが、その期間に結婚や出産などが行われる確率が高いのが地方特有の文化ですから、9年はしっかり地元に根付く時間ともいえるのではないでしょうか。
ただ、地域枠は残念ながら定員割れになっている年があります。月20万円が少ないというのもあるかもしれません。

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