HOME»医師業務全般のカテゴリー » 医師の労働環境は過酷なんです。

医師の労働環境は過酷なんです。

kakoku
過労死という言葉は英語でも同じだそうですが、体力的に厳しい状況に置かれているドクターも少なからずおります。
その多くは特徴があり、地方の公立病院と、都心の総合病院に顕著です。
地方は平成の大合併によって市町村の数が減り、小規模町村の診療所が市の病院に吸収され、新たに中核病院として再出発したところが多くなりました。
ですが、合併できずに単独で残された市町村、あるいは住民の意思で合併を拒否したところは、小規模診療所か国立療養所に患者を運ぶことで処置をしています。
地方の町には開業医がなくなっていく傾向です。
後継者が町の人口減を嫌がり、都心の勤務医になったり、
自然廃業する開業医もおります。
いずれにせよ、病院はあるのに「医師が足りない」ところと「病院そのものも足りない」ところに分かれてしまっているのです。
都心の病院の労働環境ですが、転職の原因の多くは「過重勤務」です。
最近は精神科、神経内科、心療内科といった比較的「肉体的に楽な」科目でさえ、多忙になっております。
これは高齢化によって脳障害の発症例が増え、家族が付き添うことで、問診に時間がかかるようになっているためです。
患者本人と家族の意識や考え方は全く離反しておりますので、投薬についても限られているとはいえ、その量やチェックには気を使わないといけません。
午前の診療が長引き、昼食も取れずに午後の診断に向かうドクターも多く、現代病の弊害といわざるを得ないようです。
また、小児科クリニックについては病院数がそもそも少ない上に、当番医制度でなかなか自由時間が取れないドクターもおります。
小児科医は患者数に比べ、看護師を多く雇用する必要があります。
そして、早朝の予約制度を取る必要から、開業時間前に病院を開けておかねばなりません。
結果的に勤務時間は長くなります。

その中でも特に過酷な外科医師

ですが、やはり外科一般に置いてはオペの数が非常に多いため、その処置で休息が取れず、夜勤と日勤の掛け持ちという例も出てきています。
その割には公立病院での給与が低く(30代、40代)、ランクアップしなければ日勤だけという待遇改善に結びつきません。
これらの例は、全て医師の人気度による労働過多のほかは、病院の運営ノウハウの低さが原因といえます。
認定看護師の採用は医師の過重勤務を軽減できる条件をはらんでいます。
企業経営の病院では、患者への系列病院への入院を勧めるなど、医師への負担軽減を図っています。
医師は不足している、が医師本人は給与が欲しい、だから不足している夜勤だけを少々負荷した給与で補おう…これは国の夜間診療報酬制度がある限りは継続されるでしょうが、実際は、患者の「不要診療」の多さにも起因します。
それには労働環境の現状と、その実際の原因をできるだけ表に出す必要があります。
ただ、こういった情報は個人情報ですので、なかなか表に出ることはありません。
結果、内部で抱えられた状況が蓄積され、結果的にドクターの労働環境の改善は進まないのです。

こちらの記事もおすすめ
  • 国境なき医師団の実態とは? 国境なき医師団の実態とは?
    国境なき医師団の実態とは?どんなタイプの医者が参加している?1971年にフランスの医師のグループによって設立された、医師によるボランティア団体です。宗...
  • 医師にありがちな悩みとは? 医師にありがちな悩みとは?
    医師にありがちな悩みとは?職場での悩みは、どの職種でも多かれ少なかれ存在するものです。医師の場合はどうか、といえば、その特殊な職場環境の「連続性」にあ...
  • 医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い 医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い
    医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い?ドクターといえば、年収1000万円は楽々稼げる職業、というイメージがありますが実際はどうでしょうか?通常1...
  • 医師なら当たり前?ブラック、プラチナカード 医師なら当たり前?ブラック、プラチナカード
    医師ならブラックカード、プラチナカードの所持は当たり前でしょうか?これは「医師ならプラチナカードを持つだけの所得基準や収入の安定度があるか」というテー...
  • 医師のアルバイト、寝当直とは?? 医師のアルバイト、寝当直とは??
    医師のアルバイト、寝当直とは??ドクターにとって当直は一つの「働き方」です。特に若い頃は経験と収入を得るために、日勤と夜勤を続ける医師がおります。これ...
  • «
    »


    メニューリスト