HOME»医師業務全般のカテゴリー » できれば休日診療は避けたい

できれば休日診療は避けたい

yasumi
医師の多くは「休む」ものでしょうか?それとも「休まない」ものでしょうか?知り合いの医師は休日に「病棟管理」をすることがあります。それも勤務ではなく、全くの「勤務外」です。内科臨床系の医師なので、執刀はありません。ですが、病棟管理には何かしら『ヒントがある』ということで、日曜日に患者を診にやってきます。
また、外科医の場合は執刀がありますので、休日診療が頻繁に行われます。外来はむろん休みですが、執刀は場合によっては年中無休で行われます。なぜ、そうなっているのか…いうまでもなく、日本の医療制度の優秀さが示しているのです。
イギリスの国民保健サービス(NHS)は、総合診療医制度を取っています。イギリスは4つの連邦国家であり、各国の政府によって医療制度が異なります。ただ、このNHSは国民が誰でも無料で総合診療医に診察を受けることが可能です。このNHSを利用する場合は、医療負担はありません。全額国庫負担であり、患者の多くは総合診療医にまず通院します。
総合診療医の診察で、患者は次回の臨床について選択肢を与えられます。今回同様無料(NHS)で専門病院での診断を求める場合は『6ヶ月後』の診療予約日が知らされます。ただ、6ヶ月も待てない場合は、全額自己負担での専門病院を『その場で』紹介されます。さて、患者としてはどちらがよいでしょうか?
イギリスでの医師の多くは、インド系の移民です。医師という職業の地位があまり高くないのが、イギリスの特徴でもあります。ですから、外科医に内科の患者がやって来るなど、患者の健康意識もそれほど高くはありません。つまり、休日はしっかり休みを取るのが「英国流」というわけです。

日本の医療制度からすれば難しい事かもしれない

とはいえ、日本の場合は「医療制度」が非常に細かく、健康保険制度が非常に充実しているのは確かです。救急車も無料で使うことができるのは、世界でも珍しい方に入るのです。逆にいえば、休日もなく働く制度が日本にあるからこそ、医師も休日に働く「仕組み」に組み込まれているのです。
では、休日は休みたい…と考えるのはおかしいでしょうか?そんなことは決してありません。医師は「たとえ休日でも患者を臨床する」体力と気力だけは保持しておくべきでしょう。ただ、その体力が落ちてしまっては返って医師としての力は平日でもレベルダウンしてしまいます。このしわ寄せは必ず患者に向かいます。
もし、休日診療は避けたい、とお考えなのならば、その理由を箇条書きにするなど、自分の意志としてぶれないようにしましょう。そしてこの条件に合う仕事を選ぶべきです。転科せざるを得ない場合もでてくるでしょう。ですが、医師としても家族の支え手としても、充実した一個の人間として輝いているほうが、健康的といえるでしょう。

こちらの記事もおすすめ
  • 国境なき医師団の実態とは? 国境なき医師団の実態とは?
    国境なき医師団の実態とは?どんなタイプの医者が参加している?1971年にフランスの医師のグループによって設立された、医師によるボランティア団体です。宗...
  • 医師にありがちな悩みとは? 医師にありがちな悩みとは?
    医師にありがちな悩みとは?職場での悩みは、どの職種でも多かれ少なかれ存在するものです。医師の場合はどうか、といえば、その特殊な職場環境の「連続性」にあ...
  • 医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い 医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い
    医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い?ドクターといえば、年収1000万円は楽々稼げる職業、というイメージがありますが実際はどうでしょうか?通常1...
  • 医師なら当たり前?ブラック、プラチナカード 医師なら当たり前?ブラック、プラチナカード
    医師ならブラックカード、プラチナカードの所持は当たり前でしょうか?これは「医師ならプラチナカードを持つだけの所得基準や収入の安定度があるか」というテー...
  • 医師のアルバイト、寝当直とは?? 医師のアルバイト、寝当直とは??
    医師のアルバイト、寝当直とは??ドクターにとって当直は一つの「働き方」です。特に若い頃は経験と収入を得るために、日勤と夜勤を続ける医師がおります。これ...
  • «
    »


    メニューリスト