HOME»医師業務全般のカテゴリー » 医師不足の真の原因とは?

医師不足の真の原因とは?

fusoku
ここ数年に及ぶ医師不足の真の原因は、人為的なものだと考えられます。
まず、医師になるための費用を考えてみましょう。
大学の医学部に入学するには、通常の学部以上の能力を要求されます。
高校での成績上位者でなければ、医学部合格は困難。
そして首尾よく入学したあとも6年もの学費、卒業後のインターンとほぼ無収入の時代が30歳手前まで続きます。
特にインターンでは学業と診察のアルバイトで体力と能力を使い果たしてしまうのが現状でしょう。
このための教育費をどれだけ投下できるのか、これが子供にドクターの道を歩ませるための条件があります。
6年間で少なくとも5,000万円必要というデータもありますが、要は、通常大学4年で済むはずの教育費などが、さらに数年続く、ということが重要なのです。
むろん、国立大学や准大学の防衛医科大のような費用の抑制されたところもありますが、実際の医師免許試験の教本は100万円ほどかかるわけですから、将来それだけのリターンが約束されて、親も財政投下できることになります。
ですが、財力のある家庭にしか医師の候補者が生まれない現状と、将来の高いリターンを望む学生、親が増えていることから「心身ともに充実し、かつ財力にも恵まれる地位」への科目選択が増えている、という事実があるのです。
結果、女性医師の割合でいくと精神科、眼科、皮膚科、小児科が最も多く、外科は男性に比べごくわずかしか勤務医になっていません。
また、県立医科大学病院などは、財政基盤の低さに伴って、給与が低く抑えられております(彼らも公務員なので)。

医師不足の原因や労働環境や目的の多様化

一般的な医師の給与水準を考えれば、彼らの多忙ぶりはストレスの一番の原因となり、科目によっては常勤医師が皆無、という県立病院、市立病院も稀なケースではありません。
ドクターは基本的に学業時間が長く、その分社会から隔離されているために、就業したあとは余計に社会の空気に触れる事になります。
開業医の現状、高級外車を所有する事に主眼をおく先輩医師、医学研究に重きをおき、海外の医学大学留学を希望する医師。
また、家業の科目を継承することに安住する道を選ぶ医師もおれば、自ら海外の紛争地へと派遣される医師もおります。
その形はまさに様々ですが、全てにおいてコストがかかった上での成り立ちがあります。
誰しもが公平な医療を受ける事自体が社会主義や共産主義でもない限り(それでも不可能ですが)ありえません。
法学部を増やし、司法試験改革をしたおかげで弁護士が仕事を失っている現状、歯科医が都市部で供給過多となり、開業後1年で破産する開業歯科医が増加している現状をみると、医師不足は医師関係の組織による自己防衛の策、ともいえます。
健康を守る、命を守る医師が不安定な現状である事だけは、厳に避けてもらいたいと思うばかりです。

こちらの記事もおすすめ
  • 国境なき医師団の実態とは? 国境なき医師団の実態とは?
    国境なき医師団の実態とは?どんなタイプの医者が参加している?1971年にフランスの医師のグループによって設立された、医師によるボランティア団体です。宗...
  • 医師にありがちな悩みとは? 医師にありがちな悩みとは?
    医師にありがちな悩みとは?職場での悩みは、どの職種でも多かれ少なかれ存在するものです。医師の場合はどうか、といえば、その特殊な職場環境の「連続性」にあ...
  • 医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い 医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い
    医者年収。20代のうちはそこまで高くは無い?ドクターといえば、年収1000万円は楽々稼げる職業、というイメージがありますが実際はどうでしょうか?通常1...
  • 医師なら当たり前?ブラック、プラチナカード 医師なら当たり前?ブラック、プラチナカード
    医師ならブラックカード、プラチナカードの所持は当たり前でしょうか?これは「医師ならプラチナカードを持つだけの所得基準や収入の安定度があるか」というテー...
  • 医師のアルバイト、寝当直とは?? 医師のアルバイト、寝当直とは??
    医師のアルバイト、寝当直とは??ドクターにとって当直は一つの「働き方」です。特に若い頃は経験と収入を得るために、日勤と夜勤を続ける医師がおります。これ...
  • «
    »


    メニューリスト