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一般内科の求人転職注意点~かかりつけ医と総合病院の内科主治医の微妙な関係

内科医の医師生命は外科医よりも長い…これは、研修医時代は外科だったのに、医師としての最後は内科医に転科する医師が多いことを指していう言葉です。医師とて年を取れば視力は衰え、聴力も落ちてくるものです。こうした執刀医においそれとオペはさせられませんし、患者の方が「この先生大丈夫?」と心配になってくるようでは、病院としても勤務させるわけには行かなくなってしまいます。
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ですが、患者側が心配になることは内科でも発生します。それはかかりつけ医と紹介先の総合病院の勤務医の「すれ違い」です。紹介状の書き方ひとつで「逆紹介」の熱意が感じられない勤務医。かかりつけ医であるクリニック医師との相性に悩む患者…医師に求められるのは紹介状の中身であって、書き方という話から記していきます。

一般内科においても患者とは、わがままな存在である

モンペといえば「モンスターペイシェント」を指すわけですが、ペイシェントとペアレントが同じPで始まるのは偶然の一致でしょうか?教育現場で先生をいじめる親が増えた原因は「医師の力」が衰えたことだと言われます。昔は「先生」と言えば「恩師」であって、ご恩を感じるありがたい存在であったのですが、今の親世代は教師のことを「教育大学卒のサラリーマン」としか見ない風潮があります。

なぜ、教師の地位は落ちてしまったのでしょうか?それは、紛れもなく大学入学者が増加して、教育学部卒というラベルが薄っぺらいものに取って変わってしまったことが挙げられます。そもそも、会社員も公務員も部下を持つには、それ相応の経験や資格、試験制度を必要とします。ですが、教師という肩書きは、採用された途端に「他人を教育する」プロとなってしまいます。その結果、社会的耐性のない20代先生がいきなり登壇し、子供の親に糾弾される事態を招く…これこそが師業の痛みであり、本望であると悟らなければなりません。

一般内科において産業医は「ツブしが効く」存在か

検診医が求められています。産業構造の複雑化や株式会社の1円創業など、誰もが自分の力でお金を稼ぐことができる時代に入りました。特にインターネットでの仮想空間で、様々なものを販売しその利益を存分に上げている人たちが増えています。こうした人たちの多くは、意外にも健康について無関心なケースが少なくありません。

過労死や精神疾患で問題となる人々のほとんどは、「ブラック企業」で勤務であったり、極端な成果主義を求める外資系企業勤務であったりします。こうした人たちは、健康上どこかに問題を抱えています。だからこそ、産業医が必要となり、検診とカウンセリングが必要とされるのです。ですが、個人でお金を稼ぎ、人生を謳歌している人々などは健康に留意せず、まるで正反対な緩やかな生活を送っています。つまり、今の日本社会は極端にお金のある自営業者やギリギリまで働くサラリーマンなど、あまりにも様々な格差のある人たちで構成されるようになってきました。こうした人たちが病院を訪れた際、患者としての「疾病発症の要因、背景」がどこにあるのか…これは産業医だけの医師経験ではなかなか汲み取れないことが多くなってきます。

内科医がターゲットとなる問題が出てきた

国は「かかりつけ医制度」を推進しています。大病院では紹介状のあるなしで、窓口精算の額は変わり、飛び込み診療は拒否してもよいことになりました。また、大病院からクリニックへの逆紹介も増えています。ですが、ここには「患者の情報」をどう書くか、という重要な問題が隠されています。

医師は、患者の臨床データをそのまま客観的に記すわけですが「二、三行の紹介状」もあれば「前医からの引き継ぎや、レントゲン、CTなどのCD− ROMなど」を渡される場合など、実に様々です。紹介状は患者は直接目にすることはありませんが、クラークの処理の際に偶然患者本人が見てしまうことがままあります。紹介状に「この患者は少々探究心が強い…」などと書く場合がありますが、くれぐれも患者にわからないように記載すべきでしょう。

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また、最近はセカンドオピニオンが新たな弊害を生んでいる事実があります。患者は風邪の症状の気がする、ということで内科に来られた…初診の内科医は、臨床の末、不審な点があるために、詳しい検査ができる総合病院へ紹介状を出す…ところが、紹介先で納得のいく回答が得られないまま投薬治療となる…ここから患者のセカンドオピニオン周りが始まる…こういった現状です。

こうした一件はヘルニアやすべり症といった整形外科で頻発していますが、今後は一般内科でも増えていくのは自明でしょう。なぜなら、内科そのものもどんどん専門的になっていることから、総合病院でも病院総合内科なる診療科を作るところが増えているからです。つまり、総合病院がかかりつけ医としてのマーケットを獲得しておこうという経営観念が芽生えていることがわかると思います。

かかりつけ医は開業医であるとは限らない

長らく、開業医こそがかかりつけ医、内科医こそが家庭医…と言われてきました。ですが、全国のクリニックの6割は赤字経営です。代替わりになり、廃業する内科医も少なくありません。だからこそ、今後は勤務医が地域のかかりつけ医になる可能性が高くなるでしょう。勤務医は忙しいですか?収入は低いですか?ですが、かかりつけ内科医を募集している病院は今後増えますし、一般内科医こそが勤務医として病院の中心となるはずです。国が音頭を取っているのは、まさしく総合病院の一般内科医のレベルアップなのです。

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